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本日の業務終了後、約2時間にわたって 「勉強会」 が催されました。 この 「勉強会」 は、毎月各テーマを決めて行われるもので、技術向上や施設の指針をワーカーに認知させることを目的としています。

今回のテーマは 「リスクマネジメント」

このテーマは、私が入ってからの1年10ヶ月だけでも3回目となります。 (つまり、半年に一度実施されているのです。)

周知のとおり、介護業界はリスクの塊です。 些細なことで利用者様を事故に合わせ、ワーカー自身も怪我を負う危険性を常にはらんでいます。 しかしながら、全ての事故は防ぐことはできません、残念ながら・・・。

専門の書物や講師も、 「完璧な事故防止活動をしても、事故はゼロにはならない」 と断言しています。

しかし、ここで重要なのは、
・ どんな対策を講じても防げない事故 = 「不可抗力」 と
・ ルール違反・単純なミス・基本的な事故対策で防げた事故 = 「施設側の過失」

この二つに大別できるということ。 当然ながら、 「施設側の過失」 については賠償責任が発生しますし、場合によっては刑事事件に発展することもありえます。

介護現場のリスクとは、事故が発生するリスクに加え、介護者自身が 「被告」 になるリスクをも含んでいるのだと、改めて認識させられました。 (我々はプロですから。)

リスクマネジメントにおいて、 「ヒヤリハット」 という言葉があります。

介護業界に限らず、工事現場などでも使われているようですが、「事故」 には至らなかったものの、あと少しで事故になったかも知れない状況のことです。

当施設では、 「ヒヤリハット」 の事例が発生するごとに 「報告書」 として残し、 「リスクマネジメント委員会」 のメンバーが詳細に状況分析を行って、防止対策を講じております。

今回、当勉強会を行うにあたって、リスクマネジメントの委員が都内某所で行われた 「合同研修会」 にて学んだことを披露してくれました。 それによると、防止対策は大まかに3つに区別することができ、その各項目について説明を受けました。

未然防止策・・・根本的な原因を究明して、これを除去する対策。 異常行動は発作的ではなく、必ず何らかの原因があるのだから、それを究明して除去していくという考え方による対策。


直前防止策・・・事故が発生する直前のタイミングで事故発生を阻止する対策。 転倒しそうな利用者に付き添ったり、異常行動を起こしそうな利用者を常に見守っていくなどの対策。 ただし、職員の負荷が確実に増すため、対策としては最後のほうになる。


損害軽減策・・・事故が発生したとき、損害をゼロもしくは軽減するための事前対策。 ベッド転落時に骨折しないよう、低床ベッドや衝撃吸収マット、離床センサーなどを導入するなど、ハードを充実させることに重点を置いた対策。 順位的には、 「直前防止策」 の前に実施することを推奨している。

ここで確認されたのは、マンパワー、つまり介護士だけでは限界があるということです。 用具・道具の保守点検や建物・設備の安全性の見直しも常に行っていなければならず、些少な不備が事故の要因となることを再確認いたしました。

「ハード」 = 施設の設備 と 「ソフト」 = ワーカーの介助動作・介助手順

この二つが、円滑にかつ万全の体制で稼動しないとき、事故は発生すると思われます。 車の運転もそうですけど、慣れたつもりになったとき、事故はおきるものですよね?

前に習っていて判っているつもりでも、また、実践を重ねたことで一人前になったつもりでも、再確認は絶対に必要だと思います。 傍から見れば、とんでもないことを利用者様に行っていることもあるのではないかな? そう思いました。

2時間に及ぶ講義でしたが、大変有意義なものになりました。 「慣れ」 と 「慢心」 は事故の元。 これからも肝に銘じて励みます。


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2008.04.07 Mon l 施設について l COM(0) TB(0) l top ▲
これまでは、浴室で直接利用者様を洗って差し上げる業務 (中介助) を紹介しましたが、風呂に入るためには当然衣類を脱がなければいけませんし、入浴後は着なければいけません。

そこで、今回は脱衣所で利用者様の衣類の脱着業務を行う (外介助) について。

衣類の脱着業務は、介護士にとって必須の技術です。 これができないと本当に話しになりません。

「脱健・着患」 という言葉があります。 右側あるいは左側が麻痺して動かない利用者様の衣類を脱がせる場合、動かせる方を先に脱がせてから麻痺している側を脱がす。 こうすれば麻痺している側に負担をかけることなく脱がすことができます。 着せる場合は当然その逆となります。

曜日やショートステイの利用者数によって人数にバラつきがありますが、多いときは30人近い利用者様を入浴させなくてはなりません。 脱がすほうにばかり手間取っていると、入浴を終えた利用者様の着衣作業に入れない。 そうなると 「渋滞」 が発生してしまうので、慣れないうちはちょっとしたパニック状態に陥ることもしばしば・・・。

このとき、大抵の新人さんは 「脱健・着患」 を忘れてしまうのです。 動く方の腕を先に通してしまい、麻痺している側がどうしても入らない。 こうなると一からやり直しなので更に時間を浪費することになる。 焦るから強引にやってボタンを掛け間違える、衣類を裏表逆に着せてしまう、そしてさらに焦る・・・。

自立度の比較的高い利用者様は、ご自分で着脱できる方も多いので助かりますが、機械浴を利用しなければならない、重度の利用者様の場合、一人ひとりの身体状況を把握していないと、外介助の業務は円滑に進みません。

とにかく、この業務でいちばん怖いのが事故です。 機械浴用のストレッチャーから着衣用のストレッチャーに移動する際に落下させたり、強引に着せようとして麻痺している側に負担をかけ、重度の捻挫や骨折をさせたり、身体が濡れていてスムーズに衣類を着せることができないのに、力任せに着せようとして皮膚剥離を起こしてしまったり・・・。

幸い、当施設では落下事故や骨折事故は起きていませんが、皮膚剥離などの事故は、残念ながら年に数回起きてしまいます。 ただでさえ皮膚が弱いお年寄りなのに、お風呂に入ってさらに柔らかくなっていますから、想像以上に脆くなっているのです。

全裸の大人に服を着せることは、この仕事に就くまでこれほど難しいとは思いませんでした。

機械浴の場合、寝台に載せたままオムツを装着し、シャツ、ズボン、上着を着せていきますが、中には入浴のために興奮状態になっていて体動が激しく、中々着させてくれない利用者様もいます。

就職したばかりの頃、学生時代にボクシング (この方の時代は 「拳闘」 ですか?) をやっていた男性利用者様の衣服を着せようとしていたとき、顔面に見事なストレートパンチをもらったことがありました。

それを見ていた先輩ワーカー、私に同情してくれるのかと思いきや、
「声をかけながらやらないから、利用者を不安にさせちゃったんですよ。 気をつけて下さいね。 もし、今の反動でその人をストレッチャーから落っことしたら、下手をしたらあなた、傷害罪になっちゃいますよ!」

正論です。 この業界が生半可なところではないことを、文字通り 「痛いほど」 教えてくれました、利用者様も先輩も。

まぁ、どの介護業務にしても、利用者様と接するときは声をかけながら、目を見ながら行う、が基本ですから、それを失念した自分が悪いわけです。

今思えば、この仕事に就いた初期の段階で 「痛い思い」 をしたお蔭で、重大事故を起こさずに済んでいるのかも知れませんから、嫌味抜きで感謝すべきなのかも知れません。

でもね、あの時は本当に先輩ワーカが冷たく感じましたし、こんなバイオレンスな職場に入ってしまった自分の迂闊さを後悔しそうになったことも事実です。

でも、今となっては笑い話です。 ですが、衣服の着脱業務が、実は重大な事故を招く恐れのある作業であることを、外介助の業務に就くたびに思い起こしています。


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2008.04.04 Fri l 入浴介助 l COM(5) TB(0) l top ▲
新年度がスタートしました。

当施設にも、今年の3月に専門学校を卒業したばかりの新人さんが2名入ってきました。

もっとも、3月24日から 「研修」 の名目で既に働いていましたけど、4月1日から晴れて正職員としてキャリアを積んでいくことになるんですね〜。

研修期間中は謂わば 「お客様」 でしたから、オムツ交換やトランスなどの 「ハード」 な業務はさせず、利用者様の名前を覚えてもらうために、食事介助の 「補佐」 をメインにやってもらっていました。 (正職員でもないのに、万が一介護事故が起きたら・・・、との配慮もあったみたいです。)

私がこの業界に入って、今年の6月で丸2年が経つわけですが (つまり3年目に突入です)、その間に新卒の新人さんが合計で3人も入ってきたことになります。

2階にコンバートされたばかりで、自分自身ゼロからの再スタート気分なのに、新人さんにはそんな事情知る由もなし。 (まあその内判ることですけど)

相変わらず細かい見落としがあって、先輩ワーカーから指摘を受けては焦っている毎日なのに、新人さんは情け容赦なしに色々なことを聞いてきます。

介護に関する知識なら、そこそこ覚えたつもりですけど、介護技術となると 「人様にお教えできるレベル」 かどうか甚だ疑問なわけで、ちょっとしたことを教えるにしても、ドキドキしてしまいます。

とにかく、やる気満々・お目目キラキラの新人さんは、見ていて気持ちがいいものです。

40歳になってからこの業界に入った私はといえば、やる気はみなぎっていたと思いますけど、フレッシュさに関してはどうだったんでしょう?

それはさておき、出入りの激しい業界です。 この4月には、二人も退職者が出ることになっちゃいました。 (つまり、プラスマイナス・ゼロってことです。)

このベテランの 「穴」 を埋めるべく、新人さんには頑張ってもらわなければならないのが現状です。 つまり、3年目を迎える私としては、既に 「中堅」 としての働きを期待されていますし、実際施設からその旨 「督励」 を受けました。

適切な例かどうかわかりませんが、我々介護士は、戦場の 「最前線」 にいきなり放り込まれて戦っているようなものだと思っています。

だとすれば、生き残るためには貪欲に知識や技術を体得しなければならないと思いますし、実際3年以上この業界で働いている人は、意識的にしても無意識にしても、そのことを実感しているようです。

様々な場面に遭遇するたびに思いますが、 「特別養護老人ホーム」 ってところは、つくづくハードな職場だと感じます。

とはいえ、新人さんには気負わず、焦らず、マイペースで頑張ってもらいたいと思います。

「OJT」 に関しても、私の意見が通じたのかどうか判りませんが、私が受けたものとは比較にならないくらい、指導員・スケジュールともにシステム化されているようですし・・・。

(な〜んて言ってて、速攻で追い越されたりして・・・。 若い人の吸収力はすごいからなー。)


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2008.04.03 Thu l 思ったこと・・・ l COM(2) TB(0) l top ▲
新年度に向けての体制が発表されました。

私は2階への異動となりました。

2階は、3階に比べて重篤者の方が多くおり、夜勤も3人体制で実施していますので、正直どうなるか不安です。

まあ、こうなることは何となく判っていたんですよ。 今年の1月ごろから2階の夜勤や日勤業務が入ってきましたので・・・。 (慣例として、他フロアーの勤務が入りだすと、異動の確立が急増します。)

同じ施設の介護課ですから、基本的な業務の流れは変わらないものの、やはり戸惑います。

利用者様をベッドから離床するタイミングも、3階は健常者が比較的多いので、ほとんど一斉に行ってきました。 しかしながら、2階の利用者様は身体の状態が様々ですので、そうはいきません。

朝の離床時のトランスも、通常離床・朝食30分前・朝食直前・臥床していただいたままでの居室対応など、各利用者様によって対応が細かく分かれています。

利用者様の顔と名前はさすがに全員覚えていますが、細かい身体状況などは全員分なんてインプットされていませんから、早急に覚える必要があります。 (そうでないと、地獄の新人時代に逆戻りになっちゃいます。)

あと、各利用者様の行動パターンもね。 今までは、せいぜいお風呂の介助ぐらいでしかお目にかかっていなかったため、 「可愛いお婆ちゃんだな〜」 って思っていた人が、夜になると豹変することが、この前の夜勤で 「判明」 しましたし・・・。

とにかく、スリリングでエキサイティングな春になりそうです、今年は。


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2008.04.01 Tue l 思ったこと・・・ l COM(1) TB(0) l top ▲
前にも書きましたが、当施設の場合夜勤業務は2階が3名で、3階が2名対応で行います。 (新人教育の場合はそれぞれ1名プラスになります。)

夜食や朝食などを含む休憩は、基本的にケアプールの中で済ませます。 どの夜でも一人は必ず不眠者が出て、そういう人に限って足元がふらついて転倒しやすいので、目が離せないのです。

そういう意味では、夕方6時から翌朝10時までの16時間の内、 「ホッ」 とできるのは仮眠時間として与えられる2時間だけかもしれません。

とはいえ、特に3階の場合、 「0時 (2時) になったのであとはヨロシク!」 なんてわけには行きません。 0時 (2時) の巡回で何か異変があれば、その対応をしなければならず、もし何も無かったとしても休憩に入れるのは大体20分ぐらい過ぎてからになっちゃいます。 休憩終了も、2時 (4時) にまた巡回がありますから、その5分前くらいにはケアプールに戻って、休憩時間中の様子を送ってもらう必要があるのです。

よって、実質の仮眠時間はおおよそ1時間から1時間半ぐらいですかね?

そうなると、よほど寝付きのいい人でないと 「熟睡」 なんて出来っこありません。

さらに言うと、不良中年を自負している私にとって、午前0時など昼間と同様。 どんなに身体が疲れても睡魔が一向に襲ってきません。 よって、できれば2時からの仮眠をもらうように、相方にお願いしています。 (0時からの仮眠を望むワーカーも意外といるので、ニーズがうまく合う場合が多いのですよ。)

初めから寝られないのならいっその事夜勤中ずっと起きていようと、全然仮眠を取らないワーカーもいますが、私は、例え全く寝付けなかったとしても (事実その方が多いのですが) 極力身体を横にするように心がけています。

「半端に寝るとかえって疲れる・・・。」 という人は多いと思いますが、短時間でも横になるのとならないのとでは、疲労の蓄積度が違ってくるものらしいですし、実際自分はそう感じます。

それに、多分これが本音ですが、せっかくの2時間の 「フリータイム」 です、 たとえ寝られなかったとしても、不眠者が蠢くフロアーから離れたい! そう思っても罰は当たらないでしょう!?

ただし、 「何か急変があったらすぐに起こしてね。」 と相方にはちゃんと告げてから休憩室に入りますよ、基本ですから。 (実際それで呼ばれたことが、3回ありました。)

まぁ、介護業界に就職して夜勤業務を行うようになってから、これほど2時間 (実質は90分前後かな?) という 「時間の長さ」 が愛おしく感じられるようになるとは思いませんでした。

時間とは、かくも貴重なものなのです。


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2008.03.31 Mon l 夜勤 l COM(0) TB(0) l top ▲